整形外科の概要

 当院の整形外科は、令和元年10月から吉良 務部長が、令和2年1月から佐本憲宏医師、同年11月からは三島医師、令和4年7月より森田医師が赴任しました。非常勤医師として片山 健医師、荒木 正史医師、米田 梓医師が勤務しております。また適宜、非常勤医師や大学病院などから医師を招聘して手術などを行っています。

今後も常勤医師と非常勤医師を拡充して、地域の皆さんに愛される充実した診療科を目指していく予定であります。

スタッフ

院長

佐本 憲宏

日本整形外科学会専門医
日本整形外科スポーツ専門医
日本整形外科学会脊椎脊髄病医
日本体育協会公認スポーツドクター
日本整形外科学会運動器リハビリテーション医
奈良県立医科大学臨床教授
日本足の外科学会評議員
中部日本整形外科災害外科学会評議員
日本医師会認定産業医

部長 吉良 務

日本整形外科学会専門医
日本整形外科学会認定リウマチ医
(手の外科・関節リウマチ)
奈良県立医科大学臨床准教授

医長  森田 成紀

日本整形外科学会専門医(足の外科・関節外科)

医員 吉井 肇

(整形外科一般・関節外科・四肢外傷)

医員 三島 佑規  (整形外科一般・関節外科・四肢外傷)
非常勤医員 片山 健

日本整形外科学会専門医
日本整形外科学会手外科専門医

非常勤医員 荒木 正史

日本整形外科学会専門医
日本脊椎脊髄病学会・日本脊髄外科学会専門医
日本整形外科学会運動器リハビリテーション医

非常勤医員 米田 梓

日本整形外科学会専門医(小児整形外科)

外来

診療案内
 
一診

佐本

荒木

佐本 片山 吉良 担当医
二診

吉良

森田 

三島  

米田

 
三診

 

 

吉井  

 

 
※ 予約制をとっています。予約のない患者様は少しお待ちいただくことがあります。

手術日

  • 火曜日
  • 木曜日

検査日

  • 水曜日、金曜日:関節造影、脊髄造影など   

※ 学会等の諸事情により診察医が変更になることがありますのでご了承下さい。

診療内容

外傷外科

関節外科・骨粗鬆症

手の外科・マイクロサージャリー外科

足・足関節の外科

関節リウマチとその関連疾患

小児整形外科

その他

当院整形外科の特色

 特に手の外科(吉良医師)と足の外科(佐本医師)は専門医が常勤医師として勤務していますので、他院では行っていない専門的な治療が可能です。骨折やスポーツ外傷による障害や関節リウマチによる変形などの手術も多く行います。奈良県だけでなく、他府県からも多くの患者が紹介されてきています。

  

変形性関節症、変形性脊椎症、骨粗鬆症

 整形外科では主として四肢外傷の診療と退行性変性(老化)による関節障害や筋腱の障害と変形に対しての治療を行います。これらの障害や変形に対しては、まずは一般的に保存治療(手術なしでの加療)を行っていきます。その診断にはレントゲン検査、超音波検査、CT検査およびMR-I検査などがあります。骨粗鬆症の診断には骨密度計測用レントゲン装置を用います。その他にも血液検査や尿検査などを行って総合的に判断して、病名とその病期(変形や障害の重症度)を決定します。

 これらの結果に基づいて基本的には保存治療から開始して、必要であれば手術治療を行うこともあります。手術の内容によっては専門医を招聘するか、専門医のいる大学病院などにご紹介させていただくこともあります。

  

外傷による骨折、脱臼、靱帯損傷など

 整形外科が担うもうひとつの大きな責務は転倒や交通事故、労働災害、スポーツ障害などの外傷です。高齢者の転倒になどによって起こる大腿骨近位部骨折や脊椎圧迫骨折、手関節骨折や上腕骨近位部骨折などが代表的な骨折です。これらは早期離床と日常生活動作の獲得のために手術加療を行うことが多くなります。昨今では予防医学に重点が置かれ、ロコモシンドロームやサルコペニア、フレイルなど老化による運動移動能力の低下・症候を早期診断することが重要です。日本整形外科学会では、ホームページで自己チェックやロコモ度テストなどを紹介しています。

ロコモティブシンドローム予防啓発公式サイト

 

 また日本整形外科学会では多くの診療ガイドラインが作成されて、当院でもこれらのガイドラインに準じた治療を行っています。その他日本整形外科学会では一般向けにも様々な情報を発信しています。手術に関しては特にこれらのガイドラインを参考にしておりますが、さらに進んだ治療を行う場合には、患者さんとのインフォームドコンセントを大切にして、説明を行います。

公益社団法人 日本整形外科学会

 20、30年前と違い、医療機器や医療器械が目覚ましい進歩を遂げたために安定した手術加療が可能になりました。一部のケースを除いたほとんどの場合、抜釘(体内に入れた金属の抜去)は不要になっています。

 スポーツ外傷

 一方、若年者ではスポーツ障害の診療が多く、特に足や膝、手の外傷などが多くなります。スポーツ障害の他、労働災害や交通外傷などでも疼痛や障害が生じて、整形外科を受診することが多くなります。これらにも対応しております。

 手の外科・関節リウマチ

 また当院の整形外科では、吉良医師と非常勤勤務の片山医師が関節リウマチおよび手や肘を含めた上肢の障害などにも対処しております。変形性手関節症、手のしびれを主症状とする手根管症候群、手指関節変形や靭帯損傷の治療や外傷に対する治療も多く行ってきております。特に吉良医師は関節リウマチの保存治療(薬物療法)を中心に行っています。

足・足関節外科

佐本医師は下肢障害を担当しており、特に足関節捻挫や足部骨折だけでなく、変形性足関節症や扁平足(後脛骨筋腱機能不全:PTTD)の治療を足底挿板など用いた治療から手術治療まで行っております。佐本医師は外反母趾に関しては今まで年に80例以上の多くの手術治療を行っており、遠方からの患者さんも多く受け入れています。

 これらの関節手術を昨今では、関節鏡を用いて行うこともあります。侵襲が小さく、術後の疼痛も軽減されます。

小児整形外科

そして金曜日に非常勤医師として令和2年1月から外来を行っている米田梓医師は奈良医大整形外科の小児整形外科担当医師で、乳幼児の発育性股関節脱臼や先天性内反足、小児の四肢変形や歩容異常など担当しております。金曜日の午後には重点的に行っていく予定です。

 

 上記のように当院整形外科は地域医療とともに専門的な治療も含めて小児から高齢者まで整形外科全般を診療しております。基本的には予約制であり、初診の患者さんでは待ち時間が長くなることがあります。ご面倒なところもありますが、できましたら医院(整形外科以外でもOKです)から地域連携室を通して紹介してもらって、予約を取っていただくと待ち時間の短縮となり、診察も比較的スムーズに行えます。何卒、よろしくお願い申し上げます。

<現在当院で施行可能な手術>

・全人工股関節置換術、大腿骨人工骨頭置換術、全人工膝関節置換術、全人工足関節置換術

・各部位骨折の観血的整復および内固定術(関節鏡も応用することもあり)

・手関節鏡、膝関節鏡、足関節鏡、その他内視鏡手術

・手関節形成術、CM関節や手指関節形成術および固定術、腱鞘切開術、神経剝離術、手根管開放術

・外反母趾矯正術、足趾関節形成術および固定術、足関節形成術、足関節靭帯再建術

・その他

上記以外の手術でも奈良医大から専門医を招聘して行うこともあります。

 

 手術後はホームページの地域包括ケア病棟の項目に詳細が記載されています。術後も継続したリハビリテーションや治療自体が比較的長期にわたる場合などに利用可能です。

JOANRについて

 日本整形外科学会では運動器疾患の手術に関する全国規模のデータベースを作成しております。

 当院もこの研究に参加し、運動器の怪我や病気で手術をした患者さんの診療情報をデータベースに登録する事を始めます。

 この研究を実施することによる患者さんへの新たな負担は一切ありません。また、患者さんのプライバシーの保護については法令等を遵守します。
 
 本研究への登録についてご了承いただけない場合は、担当医師にご連絡いただくか、個人情報削除申請書を提出してください。その場合でも患者さんに不利益が生じることはありません。

 なお、お申し出が既に解析を開始、又は結果公表等の後になった場合では当該措置を講じることが困難な場合もございますので、ご理解いただきますようお願い申し上げます。

 JOANRの事業概要については、下記のHPをご参照ください。また、個人情報削除申請書が必要な場合は下記のリンクからダウンロードしてください。

JOANR事業概要:https://www.joanr.org/about

wordファイル「個人情報削除申請書」をダウンロードする(DOCX:13kB)

 

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