リハビリテーション科では主として骨・関節疾患、神経・筋疾患、脊髄疾患、脳疾患などの運動器疾患を対象に身体障害(運動障害)を治療する部門です。

 治療の技術面の大きな柱として理学療法と作業療法があります。ともに病気によって生じた様々な障害を回復するため、理学療法では主に歩行を中心とした全身的な基本動作の獲得を目指し、作業療法では日常生活動作の向上を目指します。補助的に物理療法も行います。必要に応じて、装具や物的介助の方法、家屋訪問をおこない退院後の生活についても検討していきます。

 当院では運動器疾患は手の外科専門医のもと早期よりリハビリテーション(ハンドセラピー)に取り組み、また脳血管リハビリ、呼吸器リハビリ、廃用症候群による障害のリハビリや緩和ケアリハビリを行なっており、平成22年8月より癌リハビリの認定基準をとり周術期の癌リハやリンパ浮腫などにも取り組み始めました。

理念・方針

基本理念

常に思いやりもって、患者様に接し、患者様の自立支援の為に最良の治療を提供できるように努める。  

基本方針    

  1. 患者様の安全を最優先に考え業務を行う。    
  2. 業務上においての知識や技術を学び向上心を持つ。    
  3. 患者様や家族が納得いくように説明し同意を得る。    
  4. 患者様、家族様に信頼を得るように努力する。    
  5. スタッフ間の報告、連絡は常に行い、確認し業務にあたる。

施設基準

  • 施設運動器リハビリテーションⅠ
  • 脳血管等リハビリテーションⅡ
  • 呼吸器リハビリテーションⅠ
  • がん患者リハビリテーション料
  • 施設基準を取得しています。

スタッフ紹介

相澤 智紀(非常勤)

日本リハビリテーション医学会専門医

  • 理学療法士 10名
  • 作業療法士  2名
  • 言語聴覚士  1名

診察時間

  • 訓練 理学・作業療法士 月曜~金曜(土曜日は隔週午前のみ) 
  • 午前 主に外来診療、入院診療  
  • 午後  入院診療のみ

治療方針

 リハビリテーション治療の特徴は、患者・障害のある人のプラスの面に注目、あるいは隠れているプラスになりえる能力を発見し、それを伸ばすことです。さらに、「今できないのはなぜか」を常に念頭におき、日々のリハビリテーションに反映させていくことです。そのために、リハビリテーション医は疾患・障害を医学的に診断し、「生活上の困難・不自由」という視点で疾患を見直し、リハビリテーションプログラムを提供します。

 内容は従来の「スパルタ的訓練」とは異なり、あくまでも一人一人の患者さんに応じた目標に向けて、私たちリハビリスタッフは知恵を絞り工夫を重ね「積極的」にプログラムを進めていきます。つねにその時点で最も必要なやり方、手順、適切な用具を選び、環境整備を行い、生活の活性化を目指します。

 そのため、訓練室のみならず、実際の生活の場である病棟でも日常生活訓練を行います。リハビリ看護師、理学療法士、作業療法士、義肢装具士など各専門職とともに患者さんに応じた「生活しやすさ」「できるようになること」を目指し、リハビリテーション医療を進めていきます。

 また、病棟看護師は、実際の生活動作を切れ目なく観察し、「自立をめざす介助」を直接おこない、患者さんを全体的に最もよく把握できる立場であり、積極的な意見交換を心がけております。

治療

理学療法

病気や障害によって生じた様々な障害を回復するために、セラピストによる運動療法、温熱・牽引・電気治療などの機器による物理療法を行います。

筋力増強や歩行訓練、日常生活に必要な起居動作訓練、手足の拘縮改善の関節可動域訓練、麻痺回復訓練により、一日も早い日常生活への復帰を支援します。

作業療法

食事・更衣・排泄などの日常生活動作および家事動作、職業関連動作の獲得を目指して訓練を行います。

具体的には、上肢や手指の運動・感覚機能に対する訓練、注意や記憶など認知機能に対する訓練、実際の日常生活動作訓練等を実施します。個人の状態に合わせて、手芸や遊びといった作業活動を用いたり、自助具を導入したりしながら訓練をすすめます。

言語聴覚療法  

病気や加齢に伴い、失語症・発声や構音障害などコミュニケーションが問題となる方、食事や飲み物が飲みにくくなる摂食・嚥下障害のある方を対象に、良好なコミュニケーションの獲得や安全に口からご飯が食べられるように、障害された機能の回復や残された機能の活性を目標に、定期的な評価を行い病状に合わせて訓練を行っております。