院長あいさつ

国保中央病院 院長 佐本 憲宏

  

 佐本(仮5号)当院は平成5年4月に設立された川西町、三宅町、田原本町、広陵町の4町による組合立の自治体病院です。この地域の基幹病院として皆様に安心して診療を受けることのできる病院として、また地域の医療機関や介護関連施設と連携を図ってまいりました。

 当院の基本理念は、<医療の質を高めることにより、地域住民の皆様の健康保持と増進に寄与し、住民の皆様に信頼され、愛される心温かな病院を目指します。>を掲げております。医療の質を高めることは医師のみならず職員一同で責務と考えております。また皆様に信頼され、愛される心温かな病院であり続けることをこれからも目指してまいります。

 当院の特徴としては、非常勤医師を含めて10名をこえる体制での内科診療、内科と外科を中心とした消化器病センター、治療後も十分なリハビリテーションを含めた地域包括ケア病棟を充実させています。また小児アレルギーセンターでは小児の様々なアレルギー疾患に小児アレルギー専門医2名が診療をしております。

 泌尿器科では泌尿器科疾患全般の診療と人工透析も行っております。

 整形外科では外傷全般と高齢化に伴う骨粗鬆症や関節外科を行っています。さらに手の外科、足の外科分野では、それぞれの最先端の手術治療を行っています。また高齢者のみならず、スポーツ整形外科や小児整形外科に関しても診療を行っております。

 また全診療科において平日日中の救急医療は基本的に受け入れており、対応しております。夜間は地域の輪番体制で対応しておりますが、可能な限り受け入れております。コロナ禍では救急の受け入れ率が様々な理由で低下しておりましたが、現在ではコロナ以前にほぼ回復しております。特に4町の救急に関しては、積極的に受け入れる体制を継続していきます。

 そして奈良県で最初に設立されたがん患者さまのための緩和ケア病棟、さらに中南和地域の中核病院としての小児の2次救急などが挙げられます。 令和2年から訪問看護ステーションも稼働しており、退院後のケアもより充実させていく予定です。 

 また早期診断と治療開始のために検診や人間ドック、特定検診なども行っております。本ホームページをご参照ください。

 新型コロナウイルス感染症に関しては、令和6年4月1日から感染症5類のひとつとしてインフルエンザと同様の対応を行って、通常診療に復することになります。長いトンネルからやっと抜け出すことになりました。ただ今後も新型コロナウイルス感染症のみならず、さまざまな感染症を予防すべく、最大限の感染対策に努めることに変わりはありません。病院内ではそもそも感染症患者が病棟や外来におられる環境なので、来院される患者さんの防御の意味もあり、マスクの着用をお願いすることになります。

 そして新型コロナウイルス感染症によって自粛を余儀なくされてきました病院主催の研修会、地域医療勉強会、健康フェスティバルや地域住民公開フォーラムを再開しております。令和6年秋ごろには、市民公開講座を開催する予定にしており、準備に入っている状況です。

 また今後もホームページほか広報誌さわやか(https://www.kokuho-hp.or.jp/about/sawayaka/)などで当院の新たな取り組みなどの情報を逐次発信していきたいと思っております。

 コロナウイルス感染症対策として休床としておりました6階地域包括ケア病棟は全面改装を完了して、令和5年7月からより快適な新しい環境で自宅退院に向けたリハビリテーションを中心とした診療をすでに開始しております。当院や他院での治療後のみならず、リハビリ入院としてロコモティブシンドロームやフレイルなどにも対処し、ADL向上(Activity of Daily life:日常生活動作)のための入院治療も行っています。

 すべての診療科、各部署において国保中央病院での診療に十分に満足していただける体制をとり、職員一同で日々精進していきたいと思っている所存です。

 皆様のご理解とご支援をどうぞよろしくお願い申し上げます。

 

 

令和6年4月1日     病院長  佐本 憲宏

 

 

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